ブログトップ

<   2010年 09月 ( 22 )   > この月の画像一覧

今からでも遅くない、糖尿病予防

第88回 平成22年4月13日開催

東北大学病院 糖尿病代謝科講師 石垣泰 先生

 糖尿病は生活習慣病(あるいは成人病)の代表的な疾患で、2006年の統計では現在糖尿病の患者数は830万人を数え、その予備軍1,490万人を合わせると2,320万人に達している。これは国民6人に1人で、増加の一途を辿っている。

b0199838_15104526.jpg
糖尿病とは:
 血糖値は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによってコントロールさ
  れている。三大栄養素の一つである糖質(炭水化物)は、消化されてブドウ糖となって体を
  動かすエネルギー源となるが、インスリンが足りなかったり、うまく細胞に作用しない状態
  になると、ブドウ糖は必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液中にあふれて血
  糖値が高くなる。これが糖尿病で、栄養が体に行き渡らないので、だるさを感じたり、やせ
  衰える。

b0199838_15111399.jpg

なぜ糖尿病の治療が必要か: 糖尿病は動脈硬化の要因となり、重大な合併症をもたらす。
  ①網膜症による失明は年間3,000人以上、②腎症による血液透析患者は年間13,600人発生
  し、③足の壊疽による下肢切断は年間3,000人発生、④神経障害で手足のしびれや麻痺も
  重大な合併症である。⑤その他脳梗塞、心筋梗塞、感染症にかかりやすいなど。糖尿病の
  治療の目的は合併症の予防である。


b0199838_1522895.jpg糖尿病の予防: 肥満、運動不足、ストレスなどの環境要因は糖尿病の主な成因の一つであ
  る。適切な食事の摂取と運動を心掛ける事が大切である。
    ・1日3食を規則正しく、腹七分目に。朝食を抜かない、まとめ食いをしない。
    ・食品の種類を多くし、1日30種類以上に。あぶら分は控え目に。
    ・適切なエネルギー=標準体重(1)×身体活動量(2)
     (1)標準体重(kg)=[身長(m)]×[身長(m)]×22
     (2)身体活動量のめやす   ・軽労作(デスクワークが主な人、主婦など):25~30kcal
                       ・普通の労作(立ち仕事が多い職業):30~35kcal
                       ・重い労作(力仕事の多い職業):35 ~kcal
       例:身長160cmの軽労働者 標準体重=1.6m×1.6m×22=56.3kg
                        適切なエネルギー=56.3kg×25~30=1407~1689kcal
    ・体を動かすように努める。速歩き。1日1万歩。

   今からでも遅くないので、糖尿病予防に努めましょう。

平成22年6月発行 コンチェルト第132号 より
by itokukai | 2010-09-30 15:32 | いきいき健康講座

今日から出来る認知症予防

b0199838_1432085.jpg第80回 平成21年6月17日開催

東京都老人総合研究所 主任研究員 矢冨直美 先生

認知症の原因
 アルツハイマー型認知症が60%、脳血管性認知症が15%とこれら2つが全体の8割近くを占める。その他レビー小体型認知症などもみられる。
1.アルツハイマー型認知症:アミロイドβ(ベータ)タンパク質が脳内に蓄積してアミロイド斑
  を作り、周囲の神経細胞を死滅させる。
2.脳血管性認知症:脳の血管が詰まったり破れたりして起こる。
3.レビー小体型認知症:脳内にレビー小体というたんぱく質の固まりが蓄積して神経細胞
  を障害する。幻視や妄想が見られる。

軽度認知障害の時期に見られる症状
1.エピソード記憶低下:ど忘れではなく、体験した事を全く記憶していない。
2.注意分割機能低下:煮物をしながら揚げ物が出来ずにフライパンを焦がしてしまうなど、複数の作業を並行して
  出来ない。「ながら族」が出来ない。
3.計画力「思考力」の低下:電話番号を調べて電話をかける事が出来ない、貯金の出し入れが出来ない、薬を正し
  く飲めない、バスや電車で外出が出来ないなど。

認知症の予防法
 脳血管障害の発生を予防するには、その危険因子である運動不足、肥満、食塩の過剰摂取、飲酒、喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病、心疾患などを予防する事であるが、アルツハイマー型認知症の予防は、アミロイドβタンパク質の蓄積を抑える事と脳を鍛える事である。
1.アミロイドβタンパク質の蓄積を抑える
 ①有酸素運動:ウォーキングや水泳など長時間続けられる有酸素運動はアミロイドβを分解する酵素を増やし、ま
   た脳の血流を良くする。
 ②食生活:不飽和脂肪酸と抗酸化作用を持つ食品の摂取。不飽和脂肪酸はイワシ、サバなどの青魚に多く含ま
   れる。抗酸化物質はビタミンC,E,ベータカロテンを多く含む緑黄色野菜や果物、赤ワインに多く含まれる。
2.脳を鍛える:脳は使えば使うほど変化する。脳を鍛え余力を蓄える。
 ①計画力を鍛える:旅行の計画、新しい料理、パソコン、囲碁・将棋など。
 ②記憶力を鍛える:レシートを見ないで家計簿をつける、昨日起きた事を今日日記に書くなど。
 ③注意分配力を鍛える:煮物や焼き物など何品かを同時に料理する、相手の表情や気持ちに注意を向けながら
   会話するなど、複数の作業を同時に行う。

認知症予防策をいかに持続させるか
 ライフスタイルを変えるのは難しいが、仲間がいるとウォーキングは続けられるし、グループでの活動は持続力を高める。地域全体での取り組みが必要である。

平成21年7月発行 コンチェルト第121号 より
by itokukai | 2010-09-30 15:00 | いきいき健康講座

ダイエットを考える

第76回 平成21年2月17日開催                           
b0199838_13523913.jpg
仙台オープン病院 管理栄養士 佐藤敦子 先生

世はダイエットブームですが、最近流行ったダイエット法として納豆、ココア、寒天、リンゴ、キャベツ、ゆで卵、白インゲン豆、バナナなどが挙げられます。しかし、長続きしているものは残念ながら一つもありません。何故ダイエットは成功しないのでしょうか。成功するかどうかは継続できるかどうかにかかっています。従って極端な食事制限や何か一つの物だけを食べるダイエット法は成功しないのです。

□バナナダイエット法
 「朝にバナナだけを食べて水を飲むと、昼食、夕食は自由に好きなものを食べてもダイエットできる」というものです。メリットとして①十分な水分補給ができる、②ビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物、消化酵素も摂取できる、③胃腸に休息を与えることができる、④果物の甘みで間食が控えられるといった点が挙げられ、カロリー制限効果がありパンとコーヒーだけの朝食よりも良いのですが、栄養のバランスを考えると和食の朝食の方が遙かに良いです。

□太り過ぎてもやせ過ぎても良くない
 体格指数(BMI)は体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字で表されますが、この指数が22だと最も病気に罹りにくいといわれ、BMI22になる体重を標準体重といいます。標準体重は身長(m)×身長(m)×22で算出され、身長160cmの人なら、身長をメートルに直して1.6×1.6×22=56.3kgとなります。心筋梗塞などの心臓病の発生は、BMIが30以上や19以下に多く、太り過ぎてもやせ過ぎても危険性が大です。癌の発生率も同様です。
 身長160cmの人なら76.8kg以上や48.4kg以下だと危険率が高くなります。または、18-20歳頃の体重の+10%以内だと良いとも言われています。例えば20歳の時に60kgであった人は66kg以内に保つようにしましょう。

□1ヵ月1kgの緩やかな減量を
 ダイエットを目指す人は急速な減量ではなく、月に1kgの緩やかな減量を目指しましょう。1日250キロカロリーのエネルギーを食事と運動で減らします。例えば毎日350mlの缶ビールを2缶飲んでいる人なら1缶にすると140キロカロリー減らせます。それに自転車に30分乗ると110キロカロリー減らす事が出来、合わせて250キロカロリーのエネルギーを減らせます。こうすると1ヵ月で約1kg減量できます。

□効果的なダイエットをするには
 ①自分の適正な体重を決めて、起床して排尿後、朝食前に毎日体重を測定する、②長続きできるダイエット法を選ぶ、③必ず運動をする、④食事は朝と昼にしっかり夜は軽く、⑤食べ過ぎた時は3日以内に調整する事が大切です。

平成21年4月発行 コンチェルト第118号 より
by itokukai | 2010-09-30 14:00 | いきいき健康講座

AEDについて

b0199838_11475874.jpg■AEDとは?
 AED(Automated External Defibrillator)の日本語訳は自動体外式除細動器です。心室細動からの救命を目的に多くの公共施設や企業に設置されています。
 突然の心停止による死亡は日本国内で30,000人/年を超え救命率は5%以下で、その多くは心室細動です。心室細動を起こすと心臓から動脈血を拍出できないため、1分経過するごとに約10%づつ助かる確率が減っていくといわれています。救急車が到着するまでに平均6分かかると言われるため、その間に6割のひとが救命できなくなってしまい救命率が低いのです。心停止の現場に居合わせた人が心肺蘇生を行いAEDを使用しながら救急隊の到着を待つことで、救命率の向上が期待できます。

■どんなときに?どうやって?
 市民の行う一時救命処置のガイドラインは、倒れて反応のない人を発見した場合の最初の対応として、救命のための人員確保や119番通報とともにAEDを手配することを推奨しています。意識がなく呼吸もないことを確認した場合は、人工呼吸と心マッサージを行い、AEDが到着すれば速やかに使用を開始します。

 AEDは初めての人でも簡単に使えるように設計されています。機種によって多少の違いはありますが、ボタンを押す、あるいはフタを開けるなどすると電源が入り、あとは音声が次にするべきことを指示してくれます。倒れている人の胸をはだけ、器械の指示に従ってシールのような電極パッドをそのパッケージに描かれた位置にしっかり貼り、器械の自動診断を待ちます。器械が電気ショックを必要と判断したら、ボタンを押してくださいという音声の指示が出ますので、ボタンを押します。その後も心マッサージを継続し、AEDが除細動後の心電図を自動診断するの待ちます。電気ショックが必要ない場合にはボタンを押しても電気が流れませんので、操作を間違って電気が流れるようなことはありません。

■とっさのときに備えて
 以上のように、初めての人でも使うことができるようになっていますが、AEDの使い方だけでなく、119番への通報や心臓マッサージ(胸骨圧迫)なども含め、救命救急の講習を受けておくことが望まれます。

                           平成22年7月発行 第133号より

循環器科部長 菊池積徳
by itokukai | 2010-09-30 11:57 | 健康メモ

動悸について

b0199838_11225630.jpg 普通、健康な人は心臓の拍動を感じません、しかし、左側臥位ではほとんどの人が拍動を感じるし、運動や感情の変化があっても感じます。これらは異常とは考えませんが、動悸が異常なものかどうかのを判断するのに、動悸の発生の仕方、拍動の早さ、規則性、その程度などの情報が必要になり、診察の際にはこれらの質問が詳しくなされます。更に息切れ、痛み、筋力低下、疲労感、失神などほかの症状の合併の有無も合わせて聞かれるかと思いますが、これらの合併は不整脈やより重い障害による可能性が高くなるからなのです。患者さんの訴えは、「心臓がドキンとする」「ドキドキする」「心臓が一瞬とまる(つまづく)ようになる」「脈が早くなる」と表現がさまざまです。

 動悸を起こす原因はたくさんあり、大きく3つに分類されます。
①生理的な原因②非心疾患性の原因(心因性と二次性)、③心疾患性の原因(非不整脈性と不整脈性) これらの原因疾患として以下のようなものがあります。

  ①生理的な原因  運動、労作、精神的ストレス、精神的興奮

  ②非心疾患性の原因 心因性・・・心臓神経症、不安神経症、過換気症候群
                 二次性・・・貧血、発熱、甲状腺機能亢進症、低血糖、ダンピング症候群、
                        褐色細胞種、薬物使用    

  ③心疾患性の原因  非不整脈性・・・大動脈弁閉鎖不全症、その他の弁膜症、先天性心疾患、
                          虚血性心疾患、心不全、心筋症、高血圧
                 不整脈性・・・・洞性頻脈、徐脈性不整脈、期外収縮、頻脈性不整脈、心房細動

【診断】 全身状態、脈拍、血圧、聴診
【必要なスクリーニング検査】 ECG、胸部X線検査、尿血液生化学検査、心エコー検査、運動負荷検査、
                    Holter心電図検査、心臓カテーテル検査および電気生理学検査

 ※必要に応じて行う検査:二次性動悸が疑われる場合
   ●甲状腺機能(甲状腺刺激ホルモン、freeT3、freeT4) ●副腎機能(血中尿中CA、尿中バニリルマンデル酸)
   ●耐糖能検査

 治療は全て原因療法によりますが、まずは原因を明らかにするために病院受診をしてください。もし、非不整脈性心疾患が疑われるならば循環器専門医の評価が大切です。当院でも必要なスクリーニング検査を行っておりますので、是非ご相談下さい。

                           平成22年2月発行 第128号より

副院長 庄司好己
by itokukai | 2010-09-30 11:42 | 健康メモ

肝炎情報

■はじめに : 肝炎とは肝臓に起こる炎症のことを指します。肝炎は主な原因としてウイルス、アルコール、薬物
 によって引き起こされます。この他に自己免疫や胆道疾患による肝炎もあります。肝炎の中で最も多いのは、ウイ
 ルスによる肝炎です。肝炎と言えば、一般的にはウイルス肝炎(ウィルス性肝炎の種類A、B、C、D、Eなど)を示
 します。

■症状 : どの型の肝炎でも症状は大体同じです。通常、よく見られる症状は次のようなものです。しかし肝臓は沈
 黙の臓器といわれ、よほど悪くならなければ、症状がない場合もあります。吐き気がする。嘔吐する。食欲がな
 い。熱が持続する。腹が張る(腹部膨満感)。皮膚が痒い。クモ状血管。全身がだるい。疲れる(全身倦怠感)。軽
 い腹痛がある(右季脇部痛など)
。 
  急性肝炎は黄疸を伴うケースもよくあり、黄疸が現れる前に、まず発熱、全身倦怠感、頭痛など風邪のような症
 状が見られ、風邪と勘違いされる場合もよくあります。
  慢性肝炎は急性肝炎ほど症状が顕著ではありません。慢性肝炎は上記のような症状がある場合もあれば、食
 欲不振、疲れ、上腹部の不快感など程度の軽い症状の場合も多く、自覚症状が全くない場合も少なくありませ
 ん。一般的に、症状が最も著しいのはA型肝炎です。B型、C型肝炎の症状はA型と比べ軽く、特にC型肝炎は症
 状がないケースも極めて多いのです。肝炎にしばしば症状がみられないのは肝臓に大きな余力があるからです。
 しか し症状がなくとも、ウイルス性肝炎は進行性の病気なので、積極的に治療をしなければ、肝細胞が破壊さ
 れ、高率で肝硬変肝臓癌へ進行するので、肝炎は早期発見、早期治療が重要です。

■治療 : A型肝炎は自然治癒、B型肝炎にはエンテカビルなど、C型肝炎にはインターフェロン治療など有効な治療
 方法があります。アルコール性肝炎は過度な飲酒習慣を止めることです。

■感染経路 : A、B肝炎は性感染症によるものが増加しています。母児感染、輸血感染は殆どなくなりました。

■予防 : リスクのある性行為は行わない。過度な飲酒は避けましょう。

■社会的支援 : インターフェロン治療は自治体から医療費の支援が受けられます。また今年の4月から重症の肝
 障害の人は身体障害者手帳交付、自立支援が受けられます。
b0199838_1183931.jpg

 C型肝炎は無治療では多くの場合肝硬変、肝臓癌へと進行することが知られていますが、治療が向上し、治癒も可能となりました。肝炎が心配な方は当院でご相談ください。

                           平成22年1月発行 第127号より

血液・免疫科部長 佐藤功
by itokukai | 2010-09-30 11:15 | 健康メモ

肺炎球菌ワクチンについて

b0199838_10341290.jpg4番目に多い死亡原因は肺炎
 日本人の三大死因は、ガン、心臓病、脳卒中です。4番目に多い死亡原因は肺炎です。
免疫力の低下した高齢者の肺炎では抗生物質の治療が間に合わないことも少なくありません。インフルエンザに対するインフルエンザワクチンのように、事前に細菌性肺炎を予防することは大変重要です。

b0199838_1036464.jpg肺炎球菌とは
 肺炎の原因となる微生物には各種細菌やウイルスなど、たくさんの種類があります。しかし、肺炎球菌は、その中で最も重要な位置を占めている細菌です。肺炎球菌は肺炎の他に、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、敗血症などの原因となります。


肺炎球菌ワクチンとは
 肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな感染症を予防するためのワクチンです。肺炎球菌以外の感染症に対しては残念ながら予防効果はありません。

予防接種の必要な人とは
 高齢者、心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、腎不全、肝機能障害、脾機能不全、糖尿病のある方などでは、肺炎などの感染症にかかり易く、病状も重くなる傾向があります。
b0199838_10343710.jpg
ワクチン接種時の注意
 接種後、注射部位の腫れや、痛み、軽い発熱、倦怠感、筋肉痛がみられることがありますが、1~2日でおさまります。肺炎球菌ワクチンは約5年間有効で、再接種はできません。

                           平成21年11月発行 第125号より

内科部長 木田邦男
by itokukai | 2010-09-30 10:40 | 健康メモ

インフルエンザ流行の季節が来ます!

 すでに、新型インフルエンザが8月から流行し、宮城県では9月に1医療施設当たりの件数が3.8人で沖縄、大阪についで第3位です。東松島市でも学級閉鎖の学校も出てきました。インフルエンザはただのかぜ(感冒)とは違い、全身症状があり、体力がない人は死に至ることもあります。正しい知識を得て、インフルエンザに罹らない様にしましょう。

感染経路:飛沫感染、接触感染。
流行期季節型インフルエンザは12月から3月下旬、通常1月末~2月上旬が流行のピークとなります。地域での
      流行状況を知ることが重要です。新型インフルエンザは今年10月に第1の流行のピークが来ると予想され
      ています。
潜伏期間:通常1~7日です。
感染期間:発病後3日程度までが特に感染力が強いといわれています。
症状:急激な発熱で発症し、38~39℃あるいはそれ以上になることもあります。頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全
    身倦怠感などの全身症状が強くでます。咽頭痛、咳などの呼吸器症状も加わります。新型インフルエン
    ザ
もほぼ同様の症状が出ます。乳幼児、高齢者、妊婦、慢性呼吸器疾患、糖尿病、透析患者等は重症化し
    やすいと言われています。
診断のポイント:地域におけるインフルエンザの流行、上記のような症状の発現、迅速検査等です。
治療のポイント:早期に医療施設を受診し、できるだけ早くインフルエンザウィルスに効く薬(タミフル等)を服薬し
          (十代の子供は使用不可)、安静、適切な対症療法、水分の補給が必要です。
予防のポイント:●過労を避け、バランスのとれた栄養摂取しましょう。
           ●手洗い、うがい、マスク着用が必要です。
           ●流行前にワクチンの接種をお勧めします。
b0199838_3483480.jpg

※罹っている人はマスクをするのがエチケットです。外出は自粛しましょう。学校、保育園等は解熱して2日間まで、お休みします。

                           平成21年9月発行 第123号より

血液・免疫科部長 佐藤功
by itokukai | 2010-09-30 10:22 | 健康メモ

薬の飲み合わせについて

薬と薬の飲み合わせだけでなく、薬と飲み物や食べ物との間にも、飲み合わせがあることをご存知ですか?
薬局の窓口でよく聞かれる質問です。

b0199838_173050100.jpg①グレープフルーツジュースと一緒に飲んでいけない薬ってなあに?
  高血圧や狭心症の治療薬である、カルシウム拮抗薬には、グレープフルーツジュースで飲むと、血液中の薬の成分が増え、その作用が強く現われるために、血圧が低下しすぎる恐れがあります。これはグレープフルーツに含まれるナリンジンという成分の影響です。オレンジジュースやリンゴジュースはその成分を含みません。しかし、薬は水やぬるま湯で飲むことを前提としていますので、ジュースやお茶で飲むことは避けてください。

b0199838_17311126.jpg②納豆を食べてはいけない薬ってなあに?
  抗血液凝固薬のワルファリンカリウム(商品名ワーファリン)と一緒に摂ると薬効を減らしますので、避けてください。納豆菌が合成するビタミンKがワーファリンの効果を打ち消します。他ビタミンKを多く含む緑黄色野菜(パセリ、ほうれん草、ブロッコリーなど)も同様です。

b0199838_17312586.jpg③牛乳と一緒に飲んではいけない薬ってなあに?
  抗生物質(テトラサイクリン系)や抗菌薬(ニューキノロン系)骨粗鬆症治療剤(ビスホスホネート製剤)を牛乳と一緒に飲むと牛乳中のカルシウムや鉄と反応して吸収を弱めてしまったりと、相性の悪い飲み合わせがあります。


b0199838_17315875.jpg薬を飲む場合には他の薬との飲み合わせだけでなく、飲み物や食べ物にも注意しましょう。医療機関から薬をもらう際に、医師や薬剤師から注意があったときは必ず守って下さい。

詳しくは薬剤師にご相談下さい。


                           平成21年5月発行 第119号より
by itokukai | 2010-09-29 17:40 | 健康メモ

転倒予防・ロコモ(運動器症候群)について

~早期発見・予防で、健康寿命を延ばしましょう~

 高齢になると、バランス筋力、移動歩行能力が低下し、閉じこもりになったり、転倒のリスクが高まったりします。 転倒や骨折を防ぎ、寝たきりなどにならないように高齢者にも有効な運動療法を紹介します。
 転倒の危険因子として、内的因子(身体的疾患-片麻痺、パーキンソニズムー、薬物の影響、加齢変化)と、外的因子(物的環境)に分けられます。 最近エスカレーターの乗り降り部が緩やかになったり、転倒予防の環境整備が幅広く行われています。 また、転倒による骨折に予防装具(大腿骨頚部骨折予防装具-ヒッププロテクター)があります。

1.転倒の早期発見チェック
  ①家の中でつまづいたり、滑ったり、過去1年間に転倒したことがある。
  ②背中が丸くなってきた。
  ③歩く速度が遅くなってきたと思う。
  ④杖を使う。(階段昇降に手すりが必要、支えなしには立ち上がれない)
  ⑤毎日5種類以上の薬を飲んでいる。
     以上、1~5は転倒率が高いので要注意です。

2.予防のための運動 ※下図 (下肢筋力強化、バランス訓練など)
  ①大腿四頭筋運動  膝を伸ばしたまま約5秒間保持する。
     これを20回繰り返す(1セット)。朝夕あわせて2セット。膝痛を改善する。
  ②ダイナミックフラミンゴ療法  片脚にて1分間起立(必ずしっかりしたものにつかまって)。
     1時間の歩行に匹敵する荷重が大腿骨頚部にかかる。
  ③Stand-up訓練  椅子に座った姿勢から立ち上がる。10回(1分、1セット)。これを1日3~4セット。
    Step-up訓練  ステップ台(ブロック1段)で、昇降運動を繰り返す。 (階段を昇ることでも良い)
  ④1分腕立て  上肢の敏捷性と骨密度改善。
b0199838_170675.jpg

 その他に、器具(ゴムバンド、重垂、振動板、不安定板など)を運動の補助にして行う方法もあります。太極拳、転倒予防教室などの集団体操も効果的です。

注意 ※ ご高齢の方や、足腰に痛みやしびれのある方は医師に相談してから行って下さい。
    ※ 運動中に痛みが出た場合はすぐにやめて下さい。
    ※ 転倒しないよう、十分注意して行って下さい。


 以上、運動療法を毎日継続することで、転倒予防、ロコモ(運動器不安定症の前段階)を予防し、90歳を過ぎても自立し、好きなことが出来るように目指しましょう。

                           平成21年2月発行 第116号より

整形外科部長 舩渡恒男
by itokukai | 2010-09-29 17:16 | 健康メモ
,