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カテゴリ:いきいき健康講座( 7 )

野菜を効果的に食べるコツ│第111回いきいき健康講座

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去る1月15日、東松島市コミュニティセンターにて「第111回いきいき健康講座」を開催しました。
テーマは「野菜を効果的に食べるコツ」です。

講師は、管理栄養士、大人のダイエット研究所代表、またシニア野菜ソムリエでもある岸村康代先生です。
岸村先生は、病院・メタボ指導の現場で数々の10kg以上のダイエットサポートをしてこられました。なんと、これまで累計10トン以上の脂肪減に関わられたといいます。また、病院等だけでなくモデルやアスリートなどのダイエット指導、日本野菜ソムリエ協会・日本水産などでの栄養監修もしていらっしゃいます。その他、書籍のご執筆やメディア出演など多方面でご活躍中です。

講座では、野菜の栄養の話や、おいしい旬の野菜の話、そして忙しい毎日に楽に取り入れることのできるダイエットのコツなどについてお話をいただきました。
以下、お話の概要をご紹介します。

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■野菜の1日に摂るべき量
・野菜を大きく分類すると、緑黄色野菜と淡色野菜の2種類に分けられる。
・1日350gの野菜(そのうち緑黄色野菜は120g以上)を摂取すると良い。
・量の目安は、生野菜なら両手のひらに1杯を毎食摂ると良い。

まず、簡単に野菜についてお話します。野菜を大きく2つに分類すると緑黄色野菜と淡色野菜に分けられます。1日に摂るべき野菜の量は350gですが、これは生野菜だと両手のひらに1杯、加熱した野菜だと片手のひらに1杯を、毎食食べるくらいが目安となります。また、野菜で色の濃いもの、香りの強いもの、苦味のあるものには免疫力を高める効果があるものが多いので、積極的に摂りましょう。

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■野菜を効果的に食べるコツ
・ビタミンを摂取するためには生野菜を、食物繊維を摂取するためには加熱した野菜を摂ることがオススメ。
・野菜によって効果的な摂取方法が違う。
・良い油(魚の油や亜麻仁油など)を活用しよう。
・購入したらできるだけ早く使うこと。

生野菜で摂ったほうがいいのか、または加熱したほうがいいのかは、普段からよく質問されます。例えば、ほうれん草なら、1分茹でるとビタミンCの残存率が74%、2分ならば61%、3分ならば48%です。ですが、食物繊維を摂ろうと思ったときに、レタスならば400gで3.3gしか採れませんが、ごぼうならば58gで同じ量を摂ることができます。つまりビタミンを摂取するためには生野菜を、食物繊維を摂取するためには加熱した野菜を摂ると良いということです。
野菜によって、例えばトマトのように、加熱したほうが栄養を採りやすいものもあります。また、油を一緒に摂ることでより効果的に栄養を摂ることができる野菜もあります。注意したいのは油の種類です。油には良い油と悪い油があるので、良い油を使って効果的に栄養を摂ると良いと思います。
すこし野菜から離れたお話になりますが、「見えない油」には注意が必要です。「見えない油」とは、ウインナーやベーコン、カレーなどに含まれます。目に見える形の油ではないので、想定以上の油をとってしまいがちです。これらは、食べてはいけない、ということではありません。油の量を知って食べることによって、食生活をコントロールすることができます。逆に知らないで摂ってしまうと、知らず知らずのうちに太ってしまうことになりかねません。
保存の仕方にも注意が必要です。野菜によっては、時間の経過によって栄養素がどんどん失われるものもあるのです。例えばほうれん草は、買ってから5日保存し、食べるときに3分茹でてしまうと、効果のある栄養がほとんど摂れません。こういった野菜は、買ったその日に食べるのが理想です。

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■忙しい大人のための簡単野菜術!
・色で見た目をコントロールし、おしゃれに野菜を食べよう。
・忙しいときは「缶・乾・凍」を活用しよう。
・調理器具を工夫・ミニ野菜も活用して簡単に調理しよう。
・「具だくさん」にして食べよう。

食べ物は見た目がとても重要です。栄養士さんにお願いしてメニューを作っていただき、写真を撮影すると「茶色い」食べ物ばかりになってしまうこともあります。できれば、食材の色を効果的に使って、おいしく食べていただきたいと思います。アクセントとして、ソースの黒や、赤い野菜や玉ねぎなどの白い野菜、緑を使っておしゃれに食べられると良いと思います。
忙しいときは、「缶・乾・凍」を活用しましょう。「缶・乾・凍」というのは、それぞれ缶詰、乾燥野菜、冷凍野菜のことです。もちろん、フレッシュなものを摂るのがベストです。けれども、技術が発達してきた今、旬でない野菜を摂る場合、フレッシュなものより「缶・乾・凍」のほうの栄養価が高いということもあります。ですので、時間がないようなときには、ぜひ活用したいです。その他にも、包丁を使わずピーラーを使うこと、切らなくて良いミニトマトとベビーリーフでサラダを作るといった工夫もオススメします。
あとは、具だくさんのスープや野菜ジュースにしてしまって、まとめて野菜を摂ることも効果的です。ジュースは、もし忙しくて野菜を摂ることができないという場合、市販の野菜ジュースでも良いです。でも、その場合は必ず裏を見て糖質のチェックをしましょう。糖質の高いジュースは避けてください。

■野菜を食べる意味
・セカンドミール効果
・ベジファースト効果
・体質改善効果

セカンドミール効果とは、食物繊維の高いものを一緒に食べることで、そのときの食事と次の食事の血糖値を抑えられることです。ベジファースト効果というのは、最近食べる順番を変えるダイエットが流行っているので、みなさんも御存知でしょうか。野菜を最初に食べることで、血糖値の上昇を緩やかにできます。また、野菜を最初に食べると、満腹感も得られるというメリットもあります。
また、体質というのは、変えられない遺伝的なものもあるのですが、食生活によって変えられる部分もあります。食生活を改善して体質もある程度変えられます。週に1度、野菜のシャワーを浴びるように野菜を食べる日を作って、食生活をリセットしていただきたいです。

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■腸が鍵を握っている!
・「痩せの大食い」は食べかたと腸内環境で作る。
・腸のなかでどんな「菌」を飼っているかによって、太りやすさが変わる。
・腸内環境を整えるために発酵食品・食物繊維・オリゴ糖を積極的に摂ろう。

最後に腸についてお話したいと思います。近年の研究で腸が重要な役割を果たしていることが分かってきました。太りにくい体質というのは、食べかたと腸内環境で作ることができます。食べかたとは、先ほどご紹介したような食べる順番やリセット方法のことです。腸内環境は、食べ物によって環境を整えることができます。ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品、食物繊維の多い食べ物、オリゴ糖が多く含まれた野菜が、腸内環境を整えてくれます。

■まとめ
旬の“パワーフード”を食べよう
おいしいものと体に良いものの架け橋になるのが野菜です。また旬のものは、栄養価も高く、その季節の問題を解決してくれる効果を持つ傾向があるので積極的に旬の野菜、食べ物を採りましょう。

リセット習慣をつけよう
毎食、バランス良い食事をするのは難しいと思います。夕食だけはしっかり野菜を摂る、週末は野菜のシャワーを浴びるようにたくさん野菜を食べるといった工夫をして、食生活をリセットすることを習慣にしましょう。

無理なくできることから始めよう
無理のあるダイエットは続きません。ずっと我慢するのではなく3日間だけ我慢する、ドレッシングをかけてもいいからサラダを食べる、というように、まずはハードルを下げることが大切です。実際に野菜を摂ることから始めましょう。

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野菜を十分に採ることで、健康効果ばかりでなく、その他の相乗効果なども期待できることも分かる楽しいお話でした。また岸村先生は、すぐに実際の生活に取り入れるためのヒントをたくさん教えてくださいました。

みなさんも今回の講座で挙げられたポイントを参考に、ご自身の食生活を振り返って、より多くの野菜を摂ることができるように改善していきましょう。

by itokukai | 2015-03-18 15:12 | いきいき健康講座

糖尿病を防ぐ生活習慣と糖尿病治療│第105回いきいき健康講座

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去る1月21日、東松島市コミュニティセンターにて「第105回いきいき健康講座」を開催しました。
テーマは「糖尿病を防ぐ生活習慣と糖尿病治療」。

講師は、東京医科大学内科学第三講座の主任教授で、日本糖尿病学会の指導医でもある小田原雅人先生です。
小田原先生は「糖尿病」「動脈硬化」「代謝異常」を専門領域とされており、医療現場のみならず、書籍のご執筆やメディア出演など多方面で活躍されています。

当日、会場には医療・福祉関係者を中心にたくさんの方がお越しくださいました。
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講座では、日々を健康に暮らすための生活習慣の重要性や、生活習慣の改善方法などについてお話をいただきました。
以下、お話の概要をご紹介します。


■糖尿病の原因とリスク
日本では、糖尿病患者数の増加が問題となっています。
1997年に690万人だった患者数は、2007年には890万人となり、10年間で200万人も増加しました。

糖尿病には1型と2型の2種類があり、日本の糖尿病患者のうち95%以上は2型糖尿病といわれています。
日本人の場合、2型糖尿病の主な発症原因は、「肥満」です。
また、「インスリンの分泌が低下している状態」や「インスリンが効きにくい体質」も糖尿病の原因となります。これらは肥満につながりやすいため、やはり「肥満の原因=糖尿病発症の原因」といえます。

糖尿病学会のデータによれば、糖尿病患者の寿命は男性で10年、女性で13年ほど平均より短くなるといわれています。
糖尿病になった際の大きな問題が、合併症です。細小血管症という糖尿病に特有の合併症と、動脈硬化症が起こり、糖尿病性腎症、網膜症、神経障害や、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈による突然死など、リスクの高い症状を発症しやすくなります。
こうした危険な合併症を避けるために、糖尿病患者は血圧や血糖の管理が必要になるのです。
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■改善のポイントは「食事」「運動」「禁煙」
糖尿病の予防や治療、糖尿病に伴う生活習慣病の予防のためには、「生活習慣の改善」が欠かせません。
それでは、生活習慣改善のための具体的なポイントを見ていきましょう。

(1)食生活を見直しましょう
食生活を見直すことで、糖尿病の原因となる「肥満」や、「心筋梗塞」「脳卒中」「動脈硬化」といった生活習慣病の予防に役立ちます。

・1日3食を規則正しく
1日3食を規則正しく食べることが大切です。同じ量のカロリーを摂取する場合でも、1日に2食や1食の人は、3食の人より血糖値が上がり、太りやすくなります。そのため、食事の間隔は空けすぎないようにして、できる限り3食に分けて食べましょう。
また、早食いやまとめ食いを避けて、ゆっくりとよく噛んで食べ、腹八分目を心がけましょう。
なお、同じものを食べても、食べる順番で血糖値に変化があります。炭水化物を先に食べると食後の血糖値は上がりやすくなり、野菜を先に食べると血糖値は抑えられます。そのため、ぜひ野菜から食べていただきたいと思っています。

・バランスの良い食事をとる
食事の品目を多くすることで、さまざまな栄養素をまんべんなく摂取することができます。
近頃、極端な糖質制限食がブームになっていますが、これは栄養学的にとても問題があり、糖尿病予防の観点からもよくありません。糖質を制限してほかの栄養素を増やした結果、かえってバランスを崩してしまう方が多いからです。1日の摂取カロリーのうち、50~70%程度は糖質(炭水化物)でとるようにしましょう。

・食物繊維を摂取する
野菜やきのこ、海藻などはカロリーがほぼゼロで、食物繊維を豊富に含みます。食物繊維には油やコレステロールの吸収を抑制し、GLP-1という痩せるホルモンを分泌させる効果があります。

・肉より魚を食べる
魚の油にはEPAやDHAなどの中性脂肪を下げる成分が含まれており、心筋梗塞や動脈硬化、脳卒中などの予防にもとても効果があります。また、魚を食べることは認知症の予防にも効果があるといわれています。

(2)生活に運動を取り入れましょう
運動は糖尿病の予防や治療において非常に重要です。
運動をすると、血糖値を抑えるインスリンがよく作用するようになります。また、正しい食生活と並行して運動をすることで、肥満の改善にもつながります。筋肉が付くことで体力が増強され、転倒による骨折などのリスクが少なくなっていきます。
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・1日30分の軽い運動をする
1日30分程度の軽い運動を心がけましょう。週に5日以上行うことを推奨しています。ただし、急激な運動は身体に負担をかけてしまうため、自分の体力に見合った運動から開始することが大切です。運動能力や身体の状態は人それぞれですので、主治医の先生と相談しながら、無理のない範囲で、少しずつ運動量を増やしていきましょう。

・有酸素運動が効果的
糖尿病に対して運動全般が効果的ですが、特に有酸素運動(息をしながら行う運動)はインスリンの効きを良くしてくれます。有酸素運動とレジスタンス運動(筋肉に抵抗をかける運動)の両方を行うとより効果的です。

・運動は小分けにして行う
「運動はまとめて行わないと効果が無い」といわれてきましたが、むしろ運動を小分けにしたほうが、血糖の数値が良いというテスト結果が出ています。通勤や外出の際は少し歩いてみるなど、日常の中で自然にできる運動を取り入れていきましょう。

(3)禁煙・減酒に取り組みましょう
喫煙は百害あって一利なし。飲酒は適量ならよいですが、度が過ぎれば健康へのリスクが高くなります。

・禁煙する
タバコは血管に負担をかけ、糖尿病患者にさらなる合併症を引き起こす危険因子です。喫煙する患者が、糖尿病の合併症により足を切断せざるをえなくなるケースが多々あります。非喫煙者と比べて、喫煙者が心筋梗塞になる可能性は2~4倍、脳卒中は4倍、大動脈瘤は6倍、突然死は場合によって10倍にもなります。
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・飲酒は適量で
飲酒が少量の場合には禁酒を進めておらず、1日にビール中瓶1本程度であれば、制限はしていません。ただし、アルコールはだんだんと摂取量が増えていく傾向にあるので、注意が必要です。飲酒量が増えると、脳卒中を引き起こす可能性が高くなります。飲酒をされる方は、適量の維持を心がけてください。

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生活習慣の改善は、糖尿病、生活習慣病の予防のためだけではなく、日々を健康に過ごすためにとても大切なことです。

みなさんも、今回の講座で挙げられたポイントを参考に、ご自身の生活習慣を振り返ってみてくださいね。
by itokukai | 2014-03-17 15:56 | いきいき健康講座

今からでも遅くない、糖尿病予防

第88回 平成22年4月13日開催

東北大学病院 糖尿病代謝科講師 石垣泰 先生

 糖尿病は生活習慣病(あるいは成人病)の代表的な疾患で、2006年の統計では現在糖尿病の患者数は830万人を数え、その予備軍1,490万人を合わせると2,320万人に達している。これは国民6人に1人で、増加の一途を辿っている。

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糖尿病とは:
 血糖値は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによってコントロールさ
  れている。三大栄養素の一つである糖質(炭水化物)は、消化されてブドウ糖となって体を
  動かすエネルギー源となるが、インスリンが足りなかったり、うまく細胞に作用しない状態
  になると、ブドウ糖は必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液中にあふれて血
  糖値が高くなる。これが糖尿病で、栄養が体に行き渡らないので、だるさを感じたり、やせ
  衰える。

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なぜ糖尿病の治療が必要か: 糖尿病は動脈硬化の要因となり、重大な合併症をもたらす。
  ①網膜症による失明は年間3,000人以上、②腎症による血液透析患者は年間13,600人発生
  し、③足の壊疽による下肢切断は年間3,000人発生、④神経障害で手足のしびれや麻痺も
  重大な合併症である。⑤その他脳梗塞、心筋梗塞、感染症にかかりやすいなど。糖尿病の
  治療の目的は合併症の予防である。


b0199838_1522895.jpg糖尿病の予防: 肥満、運動不足、ストレスなどの環境要因は糖尿病の主な成因の一つであ
  る。適切な食事の摂取と運動を心掛ける事が大切である。
    ・1日3食を規則正しく、腹七分目に。朝食を抜かない、まとめ食いをしない。
    ・食品の種類を多くし、1日30種類以上に。あぶら分は控え目に。
    ・適切なエネルギー=標準体重(1)×身体活動量(2)
     (1)標準体重(kg)=[身長(m)]×[身長(m)]×22
     (2)身体活動量のめやす   ・軽労作(デスクワークが主な人、主婦など):25~30kcal
                       ・普通の労作(立ち仕事が多い職業):30~35kcal
                       ・重い労作(力仕事の多い職業):35 ~kcal
       例:身長160cmの軽労働者 標準体重=1.6m×1.6m×22=56.3kg
                        適切なエネルギー=56.3kg×25~30=1407~1689kcal
    ・体を動かすように努める。速歩き。1日1万歩。

   今からでも遅くないので、糖尿病予防に努めましょう。

平成22年6月発行 コンチェルト第132号 より
by itokukai | 2010-09-30 15:32 | いきいき健康講座

今日から出来る認知症予防

b0199838_1432085.jpg第80回 平成21年6月17日開催

東京都老人総合研究所 主任研究員 矢冨直美 先生

認知症の原因
 アルツハイマー型認知症が60%、脳血管性認知症が15%とこれら2つが全体の8割近くを占める。その他レビー小体型認知症などもみられる。
1.アルツハイマー型認知症:アミロイドβ(ベータ)タンパク質が脳内に蓄積してアミロイド斑
  を作り、周囲の神経細胞を死滅させる。
2.脳血管性認知症:脳の血管が詰まったり破れたりして起こる。
3.レビー小体型認知症:脳内にレビー小体というたんぱく質の固まりが蓄積して神経細胞
  を障害する。幻視や妄想が見られる。

軽度認知障害の時期に見られる症状
1.エピソード記憶低下:ど忘れではなく、体験した事を全く記憶していない。
2.注意分割機能低下:煮物をしながら揚げ物が出来ずにフライパンを焦がしてしまうなど、複数の作業を並行して
  出来ない。「ながら族」が出来ない。
3.計画力「思考力」の低下:電話番号を調べて電話をかける事が出来ない、貯金の出し入れが出来ない、薬を正し
  く飲めない、バスや電車で外出が出来ないなど。

認知症の予防法
 脳血管障害の発生を予防するには、その危険因子である運動不足、肥満、食塩の過剰摂取、飲酒、喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病、心疾患などを予防する事であるが、アルツハイマー型認知症の予防は、アミロイドβタンパク質の蓄積を抑える事と脳を鍛える事である。
1.アミロイドβタンパク質の蓄積を抑える
 ①有酸素運動:ウォーキングや水泳など長時間続けられる有酸素運動はアミロイドβを分解する酵素を増やし、ま
   た脳の血流を良くする。
 ②食生活:不飽和脂肪酸と抗酸化作用を持つ食品の摂取。不飽和脂肪酸はイワシ、サバなどの青魚に多く含ま
   れる。抗酸化物質はビタミンC,E,ベータカロテンを多く含む緑黄色野菜や果物、赤ワインに多く含まれる。
2.脳を鍛える:脳は使えば使うほど変化する。脳を鍛え余力を蓄える。
 ①計画力を鍛える:旅行の計画、新しい料理、パソコン、囲碁・将棋など。
 ②記憶力を鍛える:レシートを見ないで家計簿をつける、昨日起きた事を今日日記に書くなど。
 ③注意分配力を鍛える:煮物や焼き物など何品かを同時に料理する、相手の表情や気持ちに注意を向けながら
   会話するなど、複数の作業を同時に行う。

認知症予防策をいかに持続させるか
 ライフスタイルを変えるのは難しいが、仲間がいるとウォーキングは続けられるし、グループでの活動は持続力を高める。地域全体での取り組みが必要である。

平成21年7月発行 コンチェルト第121号 より
by itokukai | 2010-09-30 15:00 | いきいき健康講座

ダイエットを考える

第76回 平成21年2月17日開催                           
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仙台オープン病院 管理栄養士 佐藤敦子 先生

世はダイエットブームですが、最近流行ったダイエット法として納豆、ココア、寒天、リンゴ、キャベツ、ゆで卵、白インゲン豆、バナナなどが挙げられます。しかし、長続きしているものは残念ながら一つもありません。何故ダイエットは成功しないのでしょうか。成功するかどうかは継続できるかどうかにかかっています。従って極端な食事制限や何か一つの物だけを食べるダイエット法は成功しないのです。

□バナナダイエット法
 「朝にバナナだけを食べて水を飲むと、昼食、夕食は自由に好きなものを食べてもダイエットできる」というものです。メリットとして①十分な水分補給ができる、②ビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物、消化酵素も摂取できる、③胃腸に休息を与えることができる、④果物の甘みで間食が控えられるといった点が挙げられ、カロリー制限効果がありパンとコーヒーだけの朝食よりも良いのですが、栄養のバランスを考えると和食の朝食の方が遙かに良いです。

□太り過ぎてもやせ過ぎても良くない
 体格指数(BMI)は体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字で表されますが、この指数が22だと最も病気に罹りにくいといわれ、BMI22になる体重を標準体重といいます。標準体重は身長(m)×身長(m)×22で算出され、身長160cmの人なら、身長をメートルに直して1.6×1.6×22=56.3kgとなります。心筋梗塞などの心臓病の発生は、BMIが30以上や19以下に多く、太り過ぎてもやせ過ぎても危険性が大です。癌の発生率も同様です。
 身長160cmの人なら76.8kg以上や48.4kg以下だと危険率が高くなります。または、18-20歳頃の体重の+10%以内だと良いとも言われています。例えば20歳の時に60kgであった人は66kg以内に保つようにしましょう。

□1ヵ月1kgの緩やかな減量を
 ダイエットを目指す人は急速な減量ではなく、月に1kgの緩やかな減量を目指しましょう。1日250キロカロリーのエネルギーを食事と運動で減らします。例えば毎日350mlの缶ビールを2缶飲んでいる人なら1缶にすると140キロカロリー減らせます。それに自転車に30分乗ると110キロカロリー減らす事が出来、合わせて250キロカロリーのエネルギーを減らせます。こうすると1ヵ月で約1kg減量できます。

□効果的なダイエットをするには
 ①自分の適正な体重を決めて、起床して排尿後、朝食前に毎日体重を測定する、②長続きできるダイエット法を選ぶ、③必ず運動をする、④食事は朝と昼にしっかり夜は軽く、⑤食べ過ぎた時は3日以内に調整する事が大切です。

平成21年4月発行 コンチェルト第118号 より
by itokukai | 2010-09-30 14:00 | いきいき健康講座

「たばこと健康」 -あなたはどちらを選びますかー

第65回 平成20年1月23日開催                           
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石巻赤十字病院 呼吸器科部長 矢内勝 先生

 喫煙は全世界の死亡原因の第二位で、毎年世界中で500万人(宮城県の人口の2倍)が死亡、日本では男9万人、女2万5千人が死亡しています。

タバコの毒性と引き起こされる病気
・ニコチン:①中毒。②血管を収縮させて心筋梗塞、脳卒中、バージャー病(手足の動脈が閉塞して悪化すると切断を要する)を起こします。
・タール:発ガン物質のかたまりで、1日20本のタバコを吸うと1年間でコップ1杯分のタールが肺に入り、一度入ったタールは取り除けません。肺ガンだけでなく、喉頭ガン、咽頭・口腔ガン、食道ガン、膀胱ガン、すい臓ガン、肝臓ガン、胃ガンなどガン全体の60%がタバコが原因です。
・一酸化炭素(CO):酸欠状態になり息切れ、動悸、仕事の能率の低下、ボケの原因となります。スポーツの大敵。
・タバコにより肺胞の壁が壊れて肺気腫を引き起こし、同時に慢性気管支炎を起こします。これらを慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼びますが、重症になると酸素吸入なしでは生きていられなくなります。世界の死因の第3位。

増えている若い女性の喫煙
 宮城県の女性の喫煙率は全国一で特に石巻地域の20~40代の女性の喫煙率は20~40%と高いです。妊娠中の喫煙は早産、低体重児出産のリスクが高く、生後も成長の遅れ、知能の低下、自閉症、暴力犯罪を起こす割合が増します。

受動喫煙
 タバコの先から立ち上がる煙の方が直接吸っている煙よりも有害で、20人に1人は他人のタバコで死にます。夫が20本以上吸うと妻の肺ガン死亡率は1.9倍になり、親の喫煙により乳幼児突然死の割合が5~9倍になります。

タバコは薬物中毒
 喫煙者がタバコを吸う理由としてストレス解消、リラックスできるなどを挙げますが、本当はニコチン中毒によって脳がニコチン無しではいられない状態になって吸うのであり、タバコが作ったストレスを一時的に紛らわせているだけで、決して気持をリラックスさせるものではありません。

禁煙をするには
 禁煙できるかどうかは本人の意志の力にもよりますが、遺伝的要素もあり、なかなかできないのが現実です。しかし禁煙補助剤があります。ニコチンガムは薬局で販売していますし、ニコチンパッチは保険適用となっています。経口禁煙治療薬も本年5月より発売されますので是非試して下さい。


タバコは「百害あって一利なし」で何歳で止めても効果があります。
  吸わないのが当たり前で吸うと損する時代です。


平成20年4月発行 コンチェルト第106号 より
by itokukai | 2010-08-15 00:20 | いきいき健康講座

大丈夫ですか?あなたの家庭の衛生対策

第64回 平成19年11月20日開催

花王株式会社生活者研究センター   小島みゆき 先生
花王プロフェッショナル・サービス株式会社 学術部長 日置祐一 先生


 食中毒の約半数は家庭から起こると言われ、特に小さな子供やお年寄りで発症することが多いですから、日常の家庭内の衛生対策に気を配りましょう。

 家庭内の汚染場所:台所が一番汚染されており、次いで浴室。トイレは普段の手入れでかなり除菌できています。玄関はカビの格好の住家です。

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台所内の汚染場所:食器用スポンジや排水口のごみ入れが最も汚染されており、台ふきん、調理台、まな板、流し、洗いおけ、食卓テーブルなどの汚染も高度です。
 台ふきんは大腸菌群による汚染がひどく、台ふきんを介して
食卓テーブルに汚染が広がります。
 まな板は台ふきんよりは汚染の度合いは軽いものの、
大腸菌群の他に一般細菌も多数みられます。

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●台ふきんやまな板の除菌法

①天日干し:水洗い後3時間の天日干しは除菌効果あります。
②熱湯消毒:沸騰したお湯を十分にかけることは効果ありますが、給湯器
 からのお湯は70℃程度なので除菌には不十分です。
③塩素系漂白剤:台所用洗剤で洗浄した後、塩素系漂白剤
 に2分間漬けるだけで十分な除菌ができます。
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●台所の衛生を保つポイント

①一日の終わりにはこまめに除菌:調理器具の汚れを台所用洗剤などで
 落とした後、塩素系漂白剤に2分程度浸したり沸騰させた熱湯をかけ
 ましょう。
②生もの(生の肉や魚介類、卵など)を取り扱った時は
 必ず除菌しましょう。
③台ふきん、まな板、スポンジ、食器用ふきん、流し、
 調理台、食卓テーブルなどの除菌を心がけましょう。
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平成19年12月発行 宮戸クリニックだより 第9号より
by itokukai | 2010-08-15 00:10 | いきいき健康講座
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