ケニアからようこそ!UHC研修開催

1月21日(木)、真壁病院にケニアの方々が来院されました。
これはNCGM(国立研究開発法人国立国際医療研究センター)の研修事業として実施された
『ケニア ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)研修』の一環です。

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)とは
「すべての人が適切な予防、治療、リハビリなどの保健医療サービスを、
必要な時に支払い可能な費用で受けられる状態」を意味します。
UHC研修はJICA(独立行政法人国際協力事業)の依頼により、
1月16日~1月24日の日程で行われました。
ケニアの大臣や国会議員、知事など8名が日本を視察して国民皆保険制度を学び、
自国への導入の参考とします。
研修内容は、国会議員・厚生労働省による講義の他、保険者・民間医療施設見学など。
その中の「民間医療施設見学」に、なんと真壁病院が選ばれたのです。

当院が選ばれた理由については、「地方の民間医療機関の現状を学びたい」とのこと。
良くも悪くも現場の率直な意見を聞きたかったようです。
また、当院は震災後に、JICAの取材に協力した経験もあります。
もしかしたら、震災・津波被災地のその後の状況の見学も兼ねて、選ばれたのかもしれません。
当日は『医療機関と公的医療制度』と題して60分ほどお話させていただきました。
公的医療機関と民間医療機関の違いや収入構成のほか、
健康診断予防接種など自治体との関わりについてを中心に説明しました。
ケニアは英語圏なので、スライド表示も英語です。
しかし講義は日本語だったため、通訳の方が英語に翻訳して伝えてくれました。

質疑応答では、病院の経営や人材育成、人員構成などさまざまな質問が寄せられました。
講義終了後には、病院内の見学も行いました。

ケニアの方々からは、「大変勉強になりました。ありがとうございます」と感謝のお言葉をいただきました。
こちらとしても貴重な体験をさせて頂きました。
当院でのお話が、ケニアの医療制度の確立に少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

真壁病院 医事課長 小野寺
by itokukai
| 2016-01-26 12:00
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