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肺炎球菌ワクチンのすすめ

高齢者に多い肺炎球菌による肺炎
 日本人の死因の4番目が肺炎です。高齢者を中心に肺炎で亡くなる方は年間9万5千人に達します。70歳 未満の市中肺炎の起炎菌はマイコプラズマが圧倒的に多く、肺炎球菌が2番目です。しかし70歳以上の 市中肺炎の起炎菌は肺炎球菌が1番多く、インフルエンザ菌、嫌気性菌、緑膿菌と続きます。

肺炎球菌ワクチンについて 肺炎球菌ワクチンのすすめ_b0199838_1074636.jpg               
 肺炎球菌は硬い夾膜を持っていますが、23種類の肺炎球菌の夾膜多糖体を用い た物と多価蛋白(ジフテリア毒素)結合肺炎球菌の2種類のワクチンがあります。 後者は抗体産生能力の弱い2歳未満の乳幼児に用いられます。これらを注射す ることにより、体の中で抗体が産生され、肺炎球菌感染症を予防します。
 ワクチンは肺炎球菌による肺炎の他に気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎な どにも有効です。効果は5年以上あります。65歳以上やハイリスク者は5年以上 経過後副反応に注意しながらワクチンの再投与が推奨されています。


ワクチン接種をした方が良い人
 65歳以上の高齢者、慢性呼吸器疾患、心不全、腎不全、肝硬変、コントロール不良の糖尿病、臓器移植 を受ける人または受けた人、多発性骨髄腫等の血液疾患、後天性免疫不全症候群等の方です。

肺炎球菌ワクチンのすすめ_b0199838_1081918.jpg

肺炎球菌ワクチンの副作用
 注射部位の腫れ、痛み、微熱、倦怠感、筋肉痛等みられることがありますが、
 1~2日でおさまり、安全に接種出来ることが確認されています。

                           
                           平成23年11月発行 第147号より

副院長 佐藤功
by itokukai | 2012-02-09 10:21 | 健康メモ
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