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ハチ刺されの季節です

 毎年7月から10月にハチに刺されて受診する方が多くなります。人を刺すハチの代表である、スズメバチ、アシナガバチの仲間は、春に巣造りを始め、夏から秋にかけて巣の規模が最大になります。巣が大きくなる繁殖期に、働きバチの数が増え外敵に対する攻撃性も強くなりますので、ハチ刺されの被害が、この時期に集中します。

① ハチに刺されないためには
 ハチが集団で攻撃体勢をとるのは巣に外敵が近づいたり攻撃を受けたと判断した場合だけですので、巣に近づかないことが、ハチ刺されを避ける一番の方法です。間違って近づいても刺激せずにそっと後退することが肝心です。洗濯物に紛れ込んだり屋内(車内)に迷い込んだハチも刺激しなければ刺されることはなく、屋外に誘導すれば被
ハチ刺されの季節です_b0199838_14123420.jpg害を避けられます。

② ハチに刺されたら 
 なるべく早く受診されることをお勧めします。早く処置、投薬をすることで局所の腫れと痛みを最小限に抑えられます。アナフィラキシー・ショックをおこすと死亡例もあり、30分以内に症状は進行しますので、ハチ毒にアレルギーのある方は緊急の受診が必要です。

③ アナフィラキシー・ショック
 日本国内でハチ刺されにより亡くなられる人は年間に20~30名とされます。その原因はハチ毒によるアレルギー反応のためアナフィラキシー・ショックをおこすことにあります。ハチに何回か刺されることにより、一部の人にハチ毒に対する抗体(ハチ特異的IgE抗体)が生じます。再びハチに刺されると、ハチ毒(抗原)とハチ特異的IgE抗体が反応(抗原抗体反応)します。これにより、急激に蕁麻疹と顔面や粘膜の腫れが現れ、吐き気や呼吸困難へ進行します。さらに血圧が低下してショック状態になると生命的危険も出てくる訳です。

④ エピペンについて
 アナフィラキシーの治療として、エピネフリン注射が最も有効な方法です。最近、携帯用エピネフリン自己注射キット(商品名;エピペン) が、医師の処方の元で一般の人にも使用できるようになりました。ハチ刺されの季節です_b0199838_14132992.jpgハチ刺されによる全身アナフィラキシー症状や局所過剰反応の既往ある人は、アナフィラキシーショックを起こす危険性が非常に高く、携帯用エピネフリン自己注射キットを常備する必要があります。また、ハチ刺されによる全身症状の既往のない人でも、ハチとの接触機会が多い人やハチ特異的IgE抗体陽性の人は、アナフィラキシーを起こす危険性があり、可能であれば自己注射キットを持参された方がよいと思われます。


                           平成20年8月発行 第110号より

循環器科部長 菊池積徳
by itokukai | 2010-09-29 14:18 | 健康メモ
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