膝の痛みについて
膝の痛みはほとんどが「変形性膝関節症」(膝の痛みを訴える人の9割)によるものです。膝のケガや加齢によって膝の軟骨や骨の破壊が進んだ状態に、除々に進行します。
症状は
①朝の膝の違和感
②立ち上がる時痛い、歩き始めが痛い
③膝に力をかけると痛む、階段の上り下りの時痛む
(休んでると痛みはない)
④完全に膝を伸ばしたり曲げたり出来ない
(正座がしにくい)
⑤膝に水がたまる
①②③の初期症状が出たら、早めに正しい対処をして下さい。 (④⑤は中期症状)
日常生活の注意点
A 肥満が一番の大敵。
歩行時は体重の3倍のストレスが膝にかかり、走ったり坂の上り下りでは更にストレスが増加します。
食事に気をつけて、理想的な体重に!
B ベッドや椅子を利用して、しゃがむ動作を出来るだけ避けましょう。
C 布団から起き上がったり、椅子から立ち上がる時はゆっくり、数回、膝を屈伸すると、痛みが少なく
動き始めることが出来ます。(準備体操をしてから動き出す)
D 膝を支える筋の力をつけましょう。 関節軟骨の新陳代謝を高め、炎症を抑える効果があります。
(例えば入浴エクササイズ)
治療には、上記の日常生活の注意点が重要ですが、それに加えて
E 鎮痛消炎剤の内服(胃が弱い人は使えない)、外用薬(シップなど)
F 関節腔内にヒアルロン酸を注射する。
G 運動療法(一般的には3ヶ月間継続して効果が得られる)、温熱療法
H 装具療法(膝を安定させる)
I 手術療法
を症状に併せて行ないます。
尚、関節に水がたまるのは炎症が原因です。関節液を抜くとクセになるということはありません。また、ヒアルロン酸の経口摂取や、グルコサミン、コンドロイチンなどサプリメントは科学的データによる有効性は認められていません。ヒアルロン酸の関節への注射は有効性が認められ、厚労省の保険が認められた薬です。
最後に「関節リウマチ」は抗リウマチ剤が開発され、早期の服用で大きな効果があります。膝痛があれば、先ず医師の診察を受けて下さい。
平成23年5月発行 第141号より
整形外科部長 舩渡恒男
症状は
①朝の膝の違和感
②立ち上がる時痛い、歩き始めが痛い
③膝に力をかけると痛む、階段の上り下りの時痛む
(休んでると痛みはない)
④完全に膝を伸ばしたり曲げたり出来ない
(正座がしにくい)
⑤膝に水がたまる
①②③の初期症状が出たら、早めに正しい対処をして下さい。 (④⑤は中期症状)
日常生活の注意点
A 肥満が一番の大敵。
歩行時は体重の3倍のストレスが膝にかかり、走ったり坂の上り下りでは更にストレスが増加します。
食事に気をつけて、理想的な体重に!
B ベッドや椅子を利用して、しゃがむ動作を出来るだけ避けましょう。
C 布団から起き上がったり、椅子から立ち上がる時はゆっくり、数回、膝を屈伸すると、痛みが少なく
動き始めることが出来ます。(準備体操をしてから動き出す)
D 膝を支える筋の力をつけましょう。 関節軟骨の新陳代謝を高め、炎症を抑える効果があります。
(例えば入浴エクササイズ)
治療には、上記の日常生活の注意点が重要ですが、それに加えて
E 鎮痛消炎剤の内服(胃が弱い人は使えない)、外用薬(シップなど)
F 関節腔内にヒアルロン酸を注射する。
G 運動療法(一般的には3ヶ月間継続して効果が得られる)、温熱療法
H 装具療法(膝を安定させる)
I 手術療法
を症状に併せて行ないます。
尚、関節に水がたまるのは炎症が原因です。関節液を抜くとクセになるということはありません。また、ヒアルロン酸の経口摂取や、グルコサミン、コンドロイチンなどサプリメントは科学的データによる有効性は認められていません。ヒアルロン酸の関節への注射は有効性が認められ、厚労省の保険が認められた薬です。
最後に「関節リウマチ」は抗リウマチ剤が開発され、早期の服用で大きな効果があります。膝痛があれば、先ず医師の診察を受けて下さい。
平成23年5月発行 第141号より
整形外科部長 舩渡恒男
by itokukai
| 2011-09-07 11:51
| 健康メモ